NTT(9432)|12年連続増配・配当利回り3.7%。でもFY2025に利益が21%落ちていた話

みなさんー!高配当株やってる??

どうも、トトカブです!

今日はNTT(日本電信電話・9432)の話。

正直いうと、NTTって「知ってるけど調べたことなかった銘柄」の代表格でした。名前は誰でも知ってる、NTTドコモの親会社、電話の会社……で、そこで止まってた。

でも最近の数字を見ていたら、2023年7月の1:25株式分割から3年経った今、改めてちゃんと見直してみようかなと思って調べました。

1:25の大型株式分割の話

まずここから入ります。

2023年7月にNTTは1株を25株に分割しました。分割前の株価は4,000円台。1単元(100株)を買うには40万円以上必要でした。それが分割後は1株約160円に。1単元(100株)が1万6千円台で買えるようになった。

「NISAで少額から積み立てたい」という個人投資家向けに、株を買いやすくする目的の分割でした。実際にこの分割をきっかけにNTTを買い始めた人は多かったと思います。

さらに遡ると、2020年1月にも1:2の分割をしています。なので現在のEPS・配当金の数字は、FY2015年ごろの水準と比べると50分の1のスケールになっています(当時の110円配当が今の換算で2.2円相当)。グラフを見る時はこの点に注意してください。

12年連続増配、本当に一度もブレていない

配当金推移グラフ

分割調整後の数値で書きます。

2016年 2.2円 → 2018年 3.0円 → 2020年 3.8円 → 2023年 4.8円 → 2025年 5.2円 → 2026年 5.3円(確定)→ 2027年 5.4円(予想)

FY2015から数えて12年、一度も減配していません。

増配ペースは「着実」という感じ。急増ではなく、毎年少しずつ積み上げる。FY2026からFY2027も0.1円増(+1.9%)と地味ですが、12年間ずっとこのペースを守り続けているというのは本物の数字だと思います。

配当性向は31〜43%の範囲で推移。50%を超えていないので「無理に配当を出しすぎている」わけでもない(FY2025は43%に上昇していますが、後述します)。

業績の話:FY2025に21%利益が落ちた

業績推移グラフ

ここが今回一番気になった部分です。

収益はFY2016の115,410億円からFY2026の144,091億円へ約25%増。着実に増えています。でも利益は別の話で、

  • EPS:FY2024の15.09円 → FY2025に11.96円(-21%)

21%の急落です。

何があったかというと、NTTが「IOWN(アイオン)」という次世代ネットワーク技術の設備投資を本格化させたことで、減価償却費が大きく増えた。それが利益を圧迫した形。

IOWNとは何かというと、「光を使った超高速・超省電力の通信基盤」の技術です。今の電気信号の通信から、光信号の通信に切り替えることで、速度も電力効率も飛躍的に改善するという次世代インフラ。NTTが2030年代の収益柱にしようとしている技術です。

将来への投資というのはわかりますが、今の利益が減っているのは事実です。FY2026(12.61円)は小幅回復しましたが、FY2027の会社予想(12.1円)は再びやや低下。EPS15円の水準に戻る見通しは今のところない。

気になるポイント

良い点:

  • 12年連続増配
  • 10年連続プラスの営業CF(FY2025:2.36兆円)
  • 配当利回り3.7%(FY2026確定5.3円ベース)
  • 1株145円前後でNISAで少額から買える
  • PBR1.17倍(スクリーニング基準1.5倍以下をクリア)

気になる点:

  • FY2025 EPS急落(15.09→11.96、-21%)、FY2027予想も12.1円と回復鈍い
  • 自己資本比率34.0%(スクリーニング基準は50%以上)
  • ROEが10.0%(FY2025)に低下、FY2027予想では9.0%
  • FY2026以降はIFRS基準に移行(FY2025以前のUS GAAPと単純比較できない)

配当利回り推移グラフ

銘柄メモ

  • 証券コード:9432
  • 株価:約145円(2025年3月期時点の推定値、最新は証券サイトでご確認を)
  • 配当利回り:約3.7%(FY2026確定5.3円ベース)
  • 連続増配:12年(FY2015〜FY2026)
  • PER:12.1倍 / PBR:1.17倍
  • 自己資本比率:34.0%

12年連続増配の実績と、安定したキャッシュフローは本物だと思います。1:25分割で個人投資家が参入しやすくなったのも事実。

ただ「利益が減った」という事実は正面から向き合う必要があって、IOWNへの投資がどう結実するかはまだ答え合わせ中です。今の株価水準(PER12倍台)は高くも安くもないところにいる感じ。

もう少し数字を追い続けようと思います!

#投資は自己責任でお願いします
#本記事は私の調査メモ・備忘録です。特定銘柄の売買を推奨するものではありません

では、バイバーイ👋