Niterra(日本特殊陶業)
銘柄コード 5334業種 ガラス・土石製品市場 東証プライムサイズ 大型株
配当利回り
2.11%
2026年6月17日(FY2025有価証券報告書・FY2026本決算短信(2026年4月30日開示)確定値、FY2027は会社予想。株価は2026年6月12日終値。FY2026有報は未提出・6月下旬提出予定)
一株当たり配当金
増配率 17.3% 3年減配なし
何の会社?
- 1936年設立、2022年に「NGKスパークプラグ」からNiterra(ニテラ)へ社名変更。名古屋本社の老舗メーカー
- スパークプラグ世界首位。世界シェア約40%を誇り、トヨタ・本田・GM・BMWなど主要自動車メーカーに供給
- エンジン点火プラグに加え、センサー・ICパッケージなどセラミック技術を応用した先端部品も展開。EV化に備えた多角化が進行中
- FY2026(2026年3月期)は売上高7,312億円、営業利益1,382億円で2期連続の過去最高益を更新
- 財務健全性スコア100/100(edinetdb)。自己資本比率68.1%、営業CF1,329億円(FY2025)の超優良財務体質
景気敏感株
魅力ポイント
- スパークプラグのニッチトップ。世界シェア約40%の圧倒的な競争優位性。EV以外(ハイブリッド・PHEVも含む)の内燃機関市場は向こう10〜15年は確実に存在
- 本業の利益率が急改善中。営業利益率はFY2021の11%からFY2025に約20%まで急回復。FY2026本決算でも18.9%を維持
- 増配が加速。FY2021の減配(70円→60円)を経て、FY2022以降に急増配。42円(2016年)→205円(2026年)と5倍近くに。FY2027予想は210円とさらなる増配
- EV化対策が本格化。半導体製造装置部品や燃料電池向けセラミック部品など、次世代領域への投資継続中
株価
現在株価
9,967円
時価総額
19,859億円
株価は2,000〜3,000円台で長く低迷していたが、FY2022以降の急増配と利益急回復で評価が一変。FY2026本決算(2026年4月30日開示)での増益22%確認後にさらに上昇し、6月12日時点で9,967円。スクリーニング抽出時のデータ(FY2025有報ベース)はPER9.7倍・PBR1.33倍だったが、現在はPER18.6倍・PBR2.55倍と大幅に上昇している。
EPS(1株当たり純利益)・配当性向
EPSはFY2016の141円からFY2026の570円へと約4倍に増加。FY2021(163円)を底にV字回復し、ここ5年は一貫して右肩上がり。FY2027は純利益がやや減少予想(105億円、-7%)のためEPS535円と小幅減を見込む。本業の営業利益は+8.6%で過去最高更新予想なので、特殊要因による純利益の一時的な減少と解釈するのが自然かも(まだちゃんと調べられていないが…)。
売上高・営業利益率
ROE(自己資本利益率)
売上高はFY2020〜2021の横ばい期(約4,200〜4,300億円)を脱し、FY2022から急加速。FY2026は7,312億円と6年前比で1.7倍超。FY2027は7,900億円予想。営業利益率はFY2021の11%→FY2025の約20%へ急改善した点が特に光る。EV化懸念で評価されなかった時期に、コスト削減と高付加価値製品へのシフトを着実に進めていたようだ。
配当利回り推移
予想PER
18.63倍
過去10年平均: 11.6倍 / 類似企業PER: 20倍
PBR
2.55倍
自己資本比率
68.1%
営業CF黒字
10年超
連続増配
3年
現在の配当利回り2.11%は過去10年平均(3.55%)を下回り、スクリーニング基準の3%も下回る水準。ここ数年の高い利回り(2022年5.1%、2023年6.1%)は株価が低評価されていたからであり、現在はその修正がかなり進んだ状態と言えるかもしれない。FY2027予想配当210円に対してPER18.6倍はスパークプラグ依存ビジネスへの評価としてどう見るか…正直まだ自分の中で整理できていない。
気になるポイント
- EV化リスク。主力のスパークプラグはEV(電気自動車)には不要。長期的に内燃機関市場が縮小すれば、収益への影響は不可避。代替事業の成長が間に合うかが最大のポイント
- 現在の株価はすでに割高水準。スクリーニング時(FY2025データ基準)はPER9.7倍・利回り3.9%で割安だったが、FY2026好決算を受けて株価が急騰。現在PER18.6倍・利回り2.1%と過去平均(PER約11.6倍)を大幅に上回る
- 過去に2度の減配あり。FY2021(70→60円)とFY2024(166→164円)に減配。「絶対に減らさない」銘柄ではない点は認識しておく必要あり