株式会社ツムラ
✓ トトカブ保有中銘柄コード 4540業種 医薬品市場 東証プライムサイズ 中型株
配当利回り
3.67%
2026年5月20日
一株当たり配当金
増配率 18.1% 10年減配なし
何の会社?
- 医療用漢方エキス製剤の国内シェア約80%を持つ独占的な漢方薬メーカー(1893年創業・東証プライム)。葛根湯・防風通聖散など148処方を製品化
- 日本の医師が処方する漢方薬の大半はツムラ製品。医療用医薬品として健康保険が適用される唯一の大規模漢方メーカー
- 原料生薬の安定調達のため中国・東南アジアで農場管理・品質管理体制を構築。サプライチェーンを川上から垂直統合
- 「2030年ビジョン」として売上高3,000億円・海外売上比率30%・営業利益率25%超を目標に掲げ、中国・アジア・欧米へのグローバル展開を加速
- FY2025は売上高1,811億円・営業利益率22.2%・ROE11.4%を達成。財務健全性スコア100点(満点)
ディフェンシブ銘柄
魅力ポイント
- 8年固定から急増配へ転換。FY2016〜FY2023の8年間、配当は64円で固定されていた。FY2024に85円(+32.8%)、FY2025に136円(+60%)、FY2026実績147円、FY2027予想158円と一気に増配が加速。配当額は2年で2倍超に拡大
- 漢方処方薬市場の独占的地位。医療用漢方エキス製剤シェア約80%は参入障壁が極めて高い(承認番号・生薬調達網・医師への営業基盤)。健康保険適用薬として安定した需要が続く
- 財務健全性スコア満点(100点)。edinetdbの財務健全性スコアで最高の100点を取得。自己資本比率64.7%・営業CF10年連続プラス・純資産毎年増加と財務体質は業界トップ水準
- 少子高齢化が追い風。漢方薬は高齢者・慢性疾患患者に需要が集中。日本の人口動態が長期的に漢方需要を押し上げる構造的成長市場に位置する
株価
現在株価
4,314円
時価総額
3,311億円
現在株価4,314円(2026年5月時点、FY2025 PER×EPSによる推計)。時価総額は約3,311億円。FY2026実績(EPS376円・DPS147円)が2026年5月13日に開示済み。FY2025の異例高益からの正常化が株価の重しとなる可能性はあるが、配当増加(147→158円予想)で利回り面の魅力は維持。PBR1.09倍は純資産近辺
EPS(1株当たり純利益)・配当性向
FY2016〜FY2024はEPS180〜246円のレンジで比較的安定推移。FY2025に売上+20%・営業利益+100%という異例の業績拡大でEPS427.15円と急騰。ただしFY2026実績は376.28円、FY2027予想は351.46円と「利益の正常化」フェーズに入っている。FY2021の一時的な落ち込み(売上▲5.6%)は薬価改定の影響とみられる。配当性向はFY2022の26%底から上昇中で、FY2027予想では44.9%まで上がる見込みだが、利益水準から見てまだ急減配リスクは低い
売上高・営業利益率
ROE(自己資本利益率)
売上高はFY2016の1,126億円からFY2026実績1,926億円へ10年で+71%拡大。長期的に右肩上がりだが、薬価改定のあるFY2021は前年比▲5.6%と一時的に落ち込む。FY2025の+20.1%急拡大は異例で、オペレーティングレバレッジによる営業利益率22.2%(FY2024の13.3%から急改善)が特に目立つ。FY2026・FY2027は通常の成長ペース(+6〜11%)に戻り、営業利益率も17〜18%台に落ち着く見込み。ROEはFY2019〜FY2024の6〜8%台低迷からFY2025に11.4%へ急回復
配当利回り推移
予想PER
10.1倍
過去10年平均: 15.8倍 / 類似企業PER: 16倍
PBR
1.09倍
自己資本比率
64.7%
営業CF黒字
10年(すべてプラス)
連続増配
3年
PER10.1倍(FY2025実績EPS427円ベース)は過去10年平均15.8倍を大幅に下回る。FY2027予想EPS351円ベースの先行PERは約12.3倍で、医薬品セクター平均(16倍前後)と比べても割安水準。PBR1.09倍は純資産並み。配当利回りはFY2027予想158円ベースで3.67%と過去10年平均2.16%を大きく上回る。漢方薬という独占的フランチャイズ・財務健全性満点・ディフェンシブな収益基盤を考慮すると、バリュエーションは魅力的な水準と言えそう
気になるポイント
- FY2025利益の特殊性と正常化局面。FY2025はEPS427円と過去最高を記録したが、FY2026実績376円・FY2027予想351円と正常化が進む。配当性向が31%→39%→45%と上昇しており、利益が伸び悩むと増配余地が縮小するリスクがある
- 薬価改定リスク。日本の薬価は定期的に引き下げ改定が行われる。FY2021には薬価改定の影響で売上が前年から減少(▲5.6%)した前例がある。改定幅拡大が続くと収益を圧迫
- 生薬調達リスク。漢方薬の原料は農産物(薬用植物)のため、気候変動・中国の農業政策・輸出規制等で価格・供給が不安定になるリスクがある。コスト上昇が利益率を圧迫する可能性