日本新薬
銘柄コード 4516業種 医薬品市場 東証プライムサイズ 中型株
配当利回り
3.25%
2026年6月17日(FY2025有価証券報告書・FY2026本決算短信(2026年5月15日開示)確定値、FY2027は会社予想。株価はFY2025有報基準の推定値)
一株当たり配当金
増配率 16% 11年減配なし
何の会社?
- 1919年設立の独立系中堅製薬会社(京都本社)。希少疾患・泌尿器科・血液腫瘍領域に強みを持つニッチ特化型
- 主力はデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬「ビルテプソ」(米FDA・日本で承認済み)。競合の少ない希少疾患で高い薬価を維持
- 泌尿器科領域は過活動膀胱・前立腺肥大向け製品で国内トップ水準のシェアを保持。安定した収益基盤
- FY2027に向け売上高2,000億円(FY2026比+17%)の強気目標を公表。新薬の上市・海外展開が牽引役
- 自己資本比率87%・実質無借金に近い極めて堅固な財務体質。財務健全性スコアS(100/100)
ディフェンシブ銘柄
魅力ポイント
- 希少疾患特化のニッチトップ。デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬「ビルテプソ」は日米双方で承認。競合が少なく高薬価が維持しやすい領域で戦っている
- 財務が異様に健全。自己資本比率87%・借入金ほぼゼロ・営業CF10年超プラス。製薬会社としては国内トップクラスのバランスシート
- 10年超・無減配継続中。FY2016の28円からFY2024の124円まで右肩上がりで増配。現在3年横ばいだが減配はなし。配当性向28%と余力も十分
- FY2027の成長期待。売上2,000億円(+17%)という製薬会社にしては大きな成長目標。ビルテプソ拡大・新パイプライン承認が実現すれば増配再開も期待できる
株価
現在株価
3,819円
時価総額
2,683億円
かつてはPER30〜47倍で評価されていた高成長製薬株。成長が安定期に入りPERが急低下し、FY2025年末にはPER7.9倍・PBR1.04倍と過去10年平均PER(27.1倍)から大幅に割引かれた水準になっている。利回り3.25%は過去10年平均(1.46%)の2倍超。「株安による高利回り」の典型例かもしれないが、FY2027の成長が現実になれば再評価の余地はある気がする(素人目線)。
EPS(1株当たり純利益)・配当性向
FY2025のEPS483円は一見過去最高だが、実効税率がわずか9.9%(通常20〜25%)という特殊年によるかさ上げ。繰延税金資産の取り崩し等が重なったとみられる。FY2026は441円に「正常化」。FY2027予想450円(+2%)で緩やかな増益ペース。本業の稼ぐ力を見るならFY2026の441円が実態に近いと思っている(まだちゃんと調べられてないけど)。
売上高・営業利益率
ROE(自己資本利益率)
売上高はFY2016の842億円からFY2025の1,602億円へと10年で約2倍に成長。特にFY2021〜2022の急成長(ビルテプソ拡大期)が光る。FY2026は1,708億円(+6.6%)と安定成長。そしてFY2027予想が2,000億円(+17%)と急加速見込みで、これが実現するかどうかが最大の注目点。営業利益率は20〜22%台で安定推移しており、コスト管理の巧みさが伺える。
配当利回り推移
予想PER
7.9倍
過去10年平均: 27.1倍 / 類似企業PER: 22倍
PBR
1.04倍
自己資本比率
87.1%
営業CF黒字
10年超
連続増配
0年
PER7.9倍・PBR1.04倍は過去10年で最も割安な水準。ただし、これはFY2025のEPS483円(税務特殊効果込み)ベースの数値。FY2026の正常化EPS441円で計算するとPER約8.7倍。それでも同業他社(PER22倍程度)と比べると半分以下の評価。FY2027の2,000億円目標達成と増配再開が見えてくれば、再評価の余地は十分あると思っている。
気になるポイント
- 配当3年横ばい。FY2024から124円のままFY2027予想も変わらず。高配当株として配当成長を期待すると物足りない。増配再開のトリガーがいつになるか不明
- FY2025純利益はかさ上げ注意。実効税率9.9%(通常20〜25%)という特殊な税務効果でEPS483円だったが、FY2026は441円に正常化。FY2025だけ見ると財務が良く見えすぎる
- パイプライン集中リスク。主力薬が数品目に集中しているため、特定薬の薬価改定・特許切れ・臨床試験失敗が業績に直撃する可能性あり