アイカ工業

銘柄コード 4206業種 化学市場 東証プライムサイズ 中型株
配当利回り
3.81%
2026年7月14日(FY2026有価証券報告書確定値・FY2027会社予想含む。株価は2026年7月13日終値ベース)

一株当たり配当金

増配率 5.5% 15年減配なし
  • 1936年設立、名古屋発祥の化学メーカー。愛知時計電機の化学部門が独立した愛知化学工業が前身(アイカの社名の由来)
  • メラミン化粧板で国内シェアNo.1。キッチンパネルの「セラール」、塗り壁材「ジョリパット」など、住まいの定番ブランドを多数持つ
  • 事業は化成品(接着剤・機能性樹脂、売上の約54%)と建装建材(化粧板・建材、約46%)の2本柱。利益の8割超は営業利益率21%の建装建材が稼ぐ
  • 海外はアジア中心に12カ国・地域49社を展開。2026年6月にはインドの化粧板大手Stylam Industriesを子会社化し、成長市場へ布石
  • 東証プライム・名証プレミア上場、時価総額約2,484億円
景気敏感株
魅力ポイント
  • 14期連続増配中。今期も増配予想(138円→140円)で、実現すれば15期連続。2013年3月期の36円から約3.9倍に成長し、この間減配は一度もなし
  • 業績は絶好調。FY2026は売上高・営業利益・経常利益・純利益がすべて過去最高を更新。FY2027もStylam連結で売上+11.2%の増収増益予想
  • 建装建材の営業利益率21.5%。化粧板国内トップのブランド力で、化学メーカーとしては異例の高収益事業を持つ
  • 過去最高益なのに予想PER12.5倍。自社の10年平均(17.1倍)を大きく下回り、利回り3.81%は過去10年平均(3.20%)を上回る

株価

現在株価
3,675円
時価総額
2,484億円
株価は3,675円(2026年7月13日終値)。業績が過去最高を更新し続けているのに、株価はこの5年ほぼ横ばい(配当込みリターンは5年で約1.08倍と、TOPIXの約2倍に大きく見劣り)。その分バリュエーションは切り下がっており、見方を変えれば見直し余地とも言える。

EPS(1株当たり純利益)・配当性向

EPSは10年で169円→296円と約1.8倍。FY2023は減損などで157円まで落ち込んだが、そこから3期連続で過去最高を更新中。FY2027の会社予想は293.95円とほぼ横ばいだが、買収関連費用を吸収してこの水準なら悪くないと思う。

売上高・営業利益率

ROE(自己資本利益率)

売上高は10年で1,516億円→2,518億円と約1.7倍。FY2027はインドStylamの連結で2,800億円(+11.2%)予想。営業利益率は11.6%まで回復してきた。中身を見ると建装建材(利益率21.5%)が利益の8割超を稼ぎ、化成品(6.9%)との差が大きい二重構造。

配当利回り推移

予想PER
12.5倍
過去10年平均: 17.1倍 / 類似企業PER: 14倍
PBR
1.22倍
自己資本比率
58.4%
営業CF黒字
10年連続
連続増配
14年
予想PER12.5倍は自社の10年平均(17.1倍)を大きく下回る水準。PBRは1.22倍。予想利回り3.81%は過去10年平均(3.20%)を上回っており、連続増配株としては割高感のない水準だと思う。ただし住宅市況の逆風とStylam統合の行方は要ウォッチ。
気になるポイント
  • 建設・住宅市況に連動。国内の新設住宅着工は減少傾向が続いており、建装建材の国内需要には構造的な逆風。海外・非住宅分野でどこまで補えるかがカギ
  • 株価は5年横ばい。配当込みトータルリターンは直近5年で約1.08倍と、TOPIX(約2.0倍)に大きく見劣り。市場の評価が低いまま放置される可能性も
  • 大型買収の統合リスク。Stylam買収に伴いFY2026は短期借入が増加しFCFもマイナス。のれんの減損や統合の遅れが出ると利益を圧迫する