あいホールディングス
銘柄コード 3076業種 卸売業市場 東証プライムサイズ 中型株
配当利回り
4.64%
2026年6月24日(FY2025有価証券報告書確定値・FY2026 Q3決算短信含む、株価は2026年6月23日IRBank参照)
一株当たり配当金
増配率 14.3% 16年減配なし
何の会社?
- 2007年設立の持株会社。セキュリティ機器の「ドッドウエル ビー・エム・エス」と計測・情報機器の「グラフテック」の経営統合で誕生
- 主力は防犯カメラ・入退室管理などのセキュリティ機器。オフィスビルや店舗向けに強く、グループ利益の柱
- 証明写真機や大判プリンタ・スキャナなどの情報機器・カード機器も展開する多角化グループ
- 2025年6月、ビジネスホン大手のナカヨを完全子会社化。売上規模は約500億円→900億円規模へ一気に拡大
- 実質無借金のネットキャッシュ経営。自己資本比率77.7%、edinetdb財務健全性スコアは93/100
ディフェンシブ銘柄
魅力ポイント
- 高ROE×割安。FY2025のROEは22.5%と資本効率が非常に高いのに、PER13.9倍・PBR1.25倍と評価は控えめ
- 増配が加速中。4年連続増配中で、FY2026は125円(前期比+25%)の大幅増配予想。確認できる範囲(2010年以降)で16年減配なし
- 財務が盤石。自己資本比率77.7%・豊富なネットキャッシュ・営業CFは10年超連続プラス
- ナカヨ買収で成長ステージへ。FY2026は売上+36%・営業利益+20%予想と本業も2桁増益見込み
株価
現在株価
2,702円
時価総額
1,529億円
株価は2,694円(2026年6月12日終値)。2022年以降は増配加速と最高益更新を背景に上昇基調が続いてきた。それでも予想PERは13.9倍と過去10年平均(14.7倍)並みにとどまる。
EPS(1株当たり純利益)・配当性向
FY2024(331円)・FY2025(407円)のEPS急増は特別利益込みの数字で実力値ではない点に注意。FY2026予想の193円は反動減に見えるが、それでも10年前(122円)比で約1.6倍。本業の営業利益は過去最高の107億円を更新予想で、稼ぐ力自体は伸びている。
売上高・営業利益率
ROE(自己資本利益率)
売上高はコロナ期(FY2020)に432億円まで凹んだ後に回復し、ナカヨ連結でFY2026は900億円予想と10年で約1.8倍へ。一方で営業利益率は20%前後→12%前後に低下しており、規模拡大と引き換えに利益率が薄まった形。ROEはFY2026予想で9%台に戻る見込み。
配当利回り推移
予想PER
13.9倍
過去10年平均: 14.7倍 / 類似企業PER: 18倍
PBR
1.25倍
自己資本比率
77.7%
営業CF黒字
10年超
連続増配
5年
予想配当利回り4.64%は過去10年平均(2.66%)を大幅に上回る歴史的に見ても高い水準。PER13.9倍は10年平均並みだが、これは特別利益剥落後の保守的なEPSベース。負ののれん効果が消えた後の「実力の利益」で市場の評価が定まる局面で、配当25%増の還元姿勢をどう評価するかがポイントだと思う。
気になるポイント
- 特別利益の反動減。FY2025の純利益213億円はナカヨ買収に伴う負ののれん発生益(一時的な会計上の利益)でかさ上げされたもの。FY2026の純利益は103億円(-52%)予想で、見かけのEPS・ROEは大きく下がる
- 利益率の低下。ナカヨ連結で営業利益率は20%前後→12%前後へ低下。買収シナジーで利益率を取り戻せるかが今後の焦点
- 配当性向の上昇。FY2026予想ベースの配当性向は約65%へ上昇。反動減後の実力ベース利益で増配を続けられるかに注目